はじめに
こんにちは、チョコ検男子🍫です。
「チョコレートが好きだけど、太るのが怖い…」
「健康診断の数値が気になって、甘いものを控えている」
そんな方のために、チョコレート検定を持つ私から朗報です。
実は、チョコレート(特にカカオ分が高いもの)は、単なるお菓子ではなく、血管やメンタルを整える「スーパーフード」である可能性が高いことが、近年の研究でわかってきています。
今回は、教科書レベルの確かな知識をもとに、「なぜチョコが体にいいのか」を分かりやすく解説します。これを読めば、今日から堂々とチョコレートが食べられますよ。
⚠︎ですが、くれぐれも食べ過ぎには注意してください。
1. すべての鍵は「カカオポリフェノール」にあり
チョコレートの主原料であるカカオマスに含まれるポリフェノールである「カカオポリフェノール」。
赤ワインやお茶にもポリフェノールは含まれていますが、実はチョコレート(カカオ豆)に含まれる量はそれらを圧倒しています。
このポリフェノールが持つ最大の武器が、「抗酸化作用」です。
簡単に言うと、体がサビつくのを防いでくれる働きがあります。
人間は酸素を吸って生きていますが、その一部が体内で「活性酸素」という悪さをする物質に変わります。これが老化やガンの原因になるのですが、カカオポリフェノールはこれを除去する手助けをしてくれるのです。
2. 「血管」を強くし、血圧を下げる
特に注目されているのが、血管への効果です。
• 動脈硬化の予防:
悪玉(LDL)コレステロールが酸化して血管に詰まるのを防ぎ、血液をサラサラに保つ効果が期待されています。
• 血圧の低下:
血管が狭くなっている人の血管を広げ(血管拡張)、血圧を下げる効果が確認されています。
実際、「血圧が高めの人ほど、チョコを食べると血圧が低下する」ということがデータからも明らかになっています。
血管ケアとしてチョコを食べる、というのは理にかなっているんですね。
3. ストレス社会の救世主
「疲れた時にチョコが食べたくなる」
これはただの欲求ではなく、体の正直な反応かもしれません。
カカオポリフェノールには、精神的ストレスを感じた時に出るホルモン(コルチゾールなど)の分泌を抑える働きがあります。
つまり、チョコを食べることで「ストレスへの抵抗力」が高まるのです。
仕事の合間の一粒は、サボりではなく「メンタルケア」と言えますね。
4. チョコなのに太りにくい?「低GI」の秘密
「甘い=血糖値スパイク」というイメージがありますが、実はハイカカオチョコレートは「低GI食品」に分類されます。
• GI(グリセミック・インデックス)値:
食後の血糖値の上がりやすさを示す指標。
チョコレートには「脂肪分」や「食物繊維」がたっぷり含まれているため、糖質の吸収が穏やかになり、血糖値が急激に上がりにくいのです。
「食事の前にひとかけらのハイカカオチョコ」を食べることで、太りにくい体づくりにも役立ちます。
【チョコ検男子の豆知識】「蒲郡市」の実験とは?
愛知県蒲郡(がまごおり)市で行われた大規模な実証実験をご存知ですか?
2014年、明治と愛知学院大学などが協力し、市民のみなさんに「毎日カカオ72%のチョコを25g(約5枚)、4週間食べてもらう」という実験を行いました。
その結果、多くの人で血圧の低下や、善玉(HDL)コレステロールの上昇などが確認され、「チョコ=健康に良い」というブームの火付け役となったのです。
まとめ:知識というスパイスで、チョコはもっと美味しくなる
今回紹介した効果を最大限に得るためのポイントはたった一つ。
「カカオ分70%以上のハイカカオチョコレートを選ぶこと」
ミルクたっぷりの甘いチョコも美味しいですが、健康効果を狙うなら「高カカオ」が最適解です。
1日3〜5枚程度を、毎日コツコツ食べるのがおすすめ。
「美味しい」だけでなく「体にいい」。
そう思いながら食べる一粒は、きっといつもより味わい深いはずです。
それでは、良いカカオライフを🍫
【参考文献・出典】
・書籍名:チョコレート検定 公式テキスト 2025年版
・監修:株式会社 明治 チョコレート検定委員会
・発行所:株式会社 Gakken
・発行年:2025年
